マテリアライジング展Ⅲに行って来た。

ぱ〜っと観ただけでは何のことやらと思ってしまいそうな展示なのですが、説明読みながらじっくり観て行くといろいろ目から鱗の落ちる展覧会でした。美術畑ばかりでなく、研究者の人や、企業からの出品があるのも特徴。私が気になったのはこの模型。説明読んでもさすがに難しくてちょっと分からん部分もありましたが、堅さと柔らかさの両立を実現するためのかたちのひとつ、ということらしいです。むむ。固さと柔らかさって、そんなに厳密に定義される場合もあるのか。
この模型、まんなかで押しても動かないが‥

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このように端の所を押すとぐにゃり。S字にカーブする。なんとなく直感的につかめた感じがする。

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あとこれも気になった。なくなった片方の割り箸を再制作。青い方が再制作ですが、割れ目の細かいギザギザまで再現されている。そうか、割り箸って歪に割れること多いけど、それによって、ペアが特定されるんだ。なんか良い話だ。

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あと今どんどん普及の兆しを見せつつ問題にもなったりする3Dプリンターについての展示、考察もいくつかありました。このクラインの壷みたいな形もすごい。

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それぞれの展示についてのキャプションもこんな感じ。意味ありげ。キャプションは作品の邪魔にならないように、でもある程度は存在感がないとだめ。作品データをどのように人に伝えるか、自分も作品見せようとするときにいつも頭を悩ませていますがまだ答えは出ていない‥。

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いろいろ勉強にもなり楽しめたマテリアライジング展Ⅲ。6月21日(日)までのようです。詳しくは@KCUAウェブサイトなど確認して下さい。

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